現在、宮ヶ瀬湖の安全航行基準は、追い越しのルールが明確になっていません。
今まで追越で衝突が無かったのは暗黙の内にそれが実行されていたからだと思います。
しかし、右側航行も違反が時々見られる中、追い越しルールの明確化がそろそろ必要なのではないでしょうか?
シングルスカルの季節を迎え、小艇が本湖に多数繰り出すことが多くなります。また、宮ヶ瀬湖のブイに不慣れなビジタさんも漕ぐ機会が多くなります。
そこで、追越ルールを明確にする時期かと思います。
原則、乗り物の衝突回避の根本は相手がよく見える方が回避動作を行います。海上衝突予防法では追い越し船が回避操作を行います。これを漕艇にそのまま当てはめては行けません。
理由1 相手方を良く見えるのは追い越され船です。
理由2 宮ヶ瀬湖は海と通じていないので海上衝突予防法の適用外です。
(1) ローイングでは追い越される艇が相手を良く見ることが出来ますので、追い越される艇が回避する。
(2) 回避方向については回避する船が臨機応変に判断する。
これはヘッドレースのルールにも採用されています。
(参考)
1.HOCRの競技規則
10.5. Non-Yield (NY):
When a passing crew (The Passer) closes to within one length of open water on the boat being overtaken, it is the responsibility of the slower crew to yield the line chosen by the Passer in a timely manner. The Yield should be completed by the time the overtaking boat has closed within ½ boat length. A crew failing to yield to a Passer when there is adequate room and time to yield will incur the following interference penalty; Non-Yield (NY):
1st infraction 60 second penalty
2nd infraction 120 second penalty
3rd infraction disqualification from the Regatta
2. Head of the ARA競技規則
速いクルーに航行優先権があります。レース中に追い越されるクルーは早めに東京岸側(右側)へ避け、速いクルーに必ず進路を譲って下さい。 追い越しをかけるクルーは遅いクルーが避けられる様に川の中央寄りを航行して下さい。(但し、逆コースに入らぬ様に十分注意して下さい)
(宮ヶ瀬湖の現状ルール)
3 航行ルール
原則(右側航行)を厳守する。中央湖面のセンターラインブイから十分離れた右側を航行する。
センターラインはやまびこ大橋下で西側(園地側)に若干曲がるので注意する。
大棚沢駐車場前あたりに横ブイが数個並んでいるので注意する。
右側航行をしていても、コックス、バウ(バウペア)は進行方向の確認をし、他の艇を認めたなら必ずクルーに知らせる。正面衝突を避ける為に時に直進だけでなく、時々方向を左右変えて、進行方向を確認する。広い水域で練習艇の数も少ないが決して油断してはならない。接近、衝突の恐れがある場合、互いに右側に回避する。(やまびこ大橋南付近中央線でエイト、ダブルスカルが衝突した)
虹の大橋下を漕ぎ進む場合に限ってカヌーコースのブイを避けるために、北岸(津久井町側)に沿って進む。この場合のみ、往路は右側航行としない。桟橋から虹の大橋に至る水域はカヌー専用なのでカヌーが出ているときは、十分配慮して通過す
る。カヌー用のポンツーンには赤ブイが乗せてあるが必ず確認し注意して漕ぎ進む。
以上ですが
右側航行と追越ルールを皆様が遵守していれば少なくともブイ設置ある本湖での衝突は起こらない筈です。
ご安全に!
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