2019年9月5日木曜日

【安全】恒例の沈体験どうあるべきか?


  • 沈体験は誰の為?
  • 沈体験で学ぶことは?
  • 沈体験で使用する艇への負荷?
  • じゃあどうする?
宮ヶ瀬湖ボートクラブが主催する「沈体験」は年に2度の夏の公開イベントです。公開と言うのは参加費用を払えば、何方でも体験できるイベントと言う意味です。

 私が沈体験をしたのは大部前です。2014,15年でした。2014は今は放出されたヤマハ艇でした。実はこのヤマハ艇で私はシングルスカルを初漕ぎしたのです。それだけ古い艇でした。ヤマハ艇は確かキャンバスの無い一体型で丈夫でした。今思うとこの艇程、沈体験に相応しい艇は無いように思われます。頑丈。
 2015年は使用艇がデルタ製になったので再挑戦。デルタ艇は相模湖の艇と同じだからでした。

 さて、本題に戻ります。
 近年、沈体験には多くの部外者が参加されるのですが、シングルスカルを漕ぐ経験が無い方が多い。本来の沈体験の主旨はシングルスカラーが突然の沈に教われても慌てず対処できる様に沈を体験する機会を与えること。シングルスカルをまともに漕げない方に、艇に負担を掛けて迄も「沈体験」を提供する必要があるでしょうか?

 私も元相模湖漕艇場長様から沈したら自力回復するな!艇が壊れるから…。と言われた事もありました。

 更に根本的に言えば「沈体験」と言いながら多くの方が沈からの回復を試みる。しかし、シングルスカルは監視艇の視野外に有る「非支援」状態で練習することが有っても無線機を提供され、支援体制が整っていなければ練習してはならない艇種である。そう思うと、沈からの回復よりは、確実に救助される方法を身につけるべきだろう。自らは脱靴、浮上、艇にしがみ付き、無線で救助を呼ぶ。

 私は今年、「沈体験」の指導補助をいたしましたが、沈した艇の水抜きは大変なもの。どうしても浮体室が浸水する。また、ドレンキャップをガムテープで固定しているから水も抜けず、艇を水抜くために持ち上げると相当重く、艇への負担も相当なものです。そこまでして?

 今後、宮ヶ瀬湖ボートクラブの沈体験の募集要綱がどうなるか判リませんが、回復はせず、本来の体験止まりにすることが、宜しいのではと思う。
 
 クラブとしても健全に漕げるシングルスカル艇を漕艇不可能にしてしまうのは、本来の漕ぐ楽しみを減らしてしまう。誰が適切な修復が出来るか?課題となる。だろう…
 
 皆様の為、艇の為

ご安全に!

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