2020年3月22日日曜日

【モーターボート扱い】慣らし運転とは?

宮ヶ瀬湖のモーターボートが2艇、新艇になりました。
管理者からは、利用者に対して、慣らし運転として以下のご注意が出ました。
土曜日漕ぐ会を催す我がクラブ、責任者からこれを守るように指示が出ました。メールでね。

そのメールを見て、私は疑問。慣らし運転。何時までやるの?

そこでヤマハの取説読みました。大事なことがちゃんと書いてあります。

慣らし運転(ヤマハ取説より抜粋)

エンジンを水中で、以下の負荷で(プロペラを取り付けた状態)運転してください。10時間の慣らし運転の時は、長時間のアイドリ
ング運転を避け、また高い波や船舶が密集した水域を避けるようにしてください。

1. 最初の 1 時間:
エンジンを最大 2000r/min まで回転を上げながら運転するか、またはスロットルの開度を約半分で運転します。

2. 次の 1 時間:
ボートを滑走させるために必要な速度までエンジンの回転を上げ(但しスロットルを全開にした操作は避けてください)、次に滑走状態を維持しながらスロットルを戻します。

3. 最後の 8 時間:
エンジンを任意の速度で回転させます。しかし、一度に 5 分間以上スロットルを全開の状態で走らせないようにして
ください。

4. 10 時間以降:
通常にご使用できます。

抜粋終わり

どうですか?管理者の指示では何時までやるの?が全く見えませんが、取説にはしっかり書いてあります。

本来ならば、慣らし運転は、管理者が自分の持ち物の管理と言う点で自分の燃料で実施すべきです。利用者は利用者の運転の仕方があり、必ずしも慣らし運転としては適切ではないからです。

そもそも慣らし運転とは
  • 慣らし運転の目的は、エンジンのシリンダー内面とピストン、実際にはピストンリングの当たりを調整すること。なじみをつけること。
  • シリンダ内をピストンが往復するレシプロエンジンはお互いにすり合うシリンダ内面とピストン、ピストンリングの当たり具合が性能の命。
  • 機械加工で製造されたシリンダとピストン、リングが初めて組合さって運転される。そこでお互い削りあい、削られあい、なじむのです。
  • 取説にありますように、慣らし運転時は、波がないこと、船が密集してないことが要求されますが、これが言っていることは、慣らし運転時は負荷変動、スロットルを上げたり下げたりしてはならないと言うこと。
  • 慣らし運転中は、負荷一定で一定時間運転することが大事。シリンダとピストンの当たり具合を一定にするためです。
  • 慣らし運転は2000rpm以下で運転すれば良いと勘違いされる方がいらっしゃいましたが、それではエンジンに負荷がかからず慣らし運転にはなりません。2000rpm一定でが必要条件です。
  • 慣らし運転に語弊があるかも。摺り合わせ運転が的確ですね。確か某工場ではその様に呼んでました。
  • 慣らし運転後は、潤滑油内に削れた金属が多量に含まれるので、潤滑油交換も必要と思われますが、取説ではどうなっているのでしょうか?見てません。
以上、船外発動機の慣らし運転に関してのご注意でした。


ご注意

人によっては、慣らし運転はオイルが回れば良い的な書き込みもご覧になれますが、取説に従うことは大事だと思います。最初の交換後のオイルも見たいところです。

Over
1xer-novice 



0 件のコメント:

コメントを投稿