1.概要
宮ヶ瀬湖ボートクラブ、紅葉レガッタでモーターボート責任者を拝命した。せっかくなので、モーターボートの操縦に関するところと、取扱説明に関する要領を取り纏めた。
2. 宮ヶ瀬湖モーターボート運用マニュアル
3. 今回の紅葉レガッタでは、出だしで、かなべえ3号がシフトの不調で任務開始が遅れた。その対策として、始動前にシフト確認を追記した。
4. 2ストローク船外エンジンでは、始動時、チョークレバーの使用を明記した。
以下に示す。
宮ヶ瀬湖モーターボート運用マニュアル
作成 **** 2018.12.1
0.
適用
宮ヶ瀬湖でモーターボートを一人で運用する場合に適用する。
シングルスカル解禁日の救命艇として運用することを主とする。
(対象 :
主に審判艇)
1
服装
a.基本はカッパ
b.ライフベスト
c.作業船に乗挺する時は長靴
d.帽子(頭保護)
e.サングラス(紫外線だけでなくごみ入り防止)
2.携行品
a.ガソリン携行缶
※かなべえ4号は100%ガソリン、4ストロークエンジン
かなべえ3号は4:1の混合燃料、2ストロークエンジン)
b.救命浮環
c.ボートフック
d拡声器
e.赤旗
f.警笛
g.モーターボート免許証
3.
携行品を台車に載せ台船迄運ぶ
4.
乗船前点検
a.目視点検
b.船体
c.エンジン
d.もやい
e.フェンダー
f.操縦系統
5.キーをホルダーにはめる(落とさない為に)
※ 緊急停止はホルダーから外すことで行う
6.携行品を搭載する(除くガソリン缶)
7.エンジン動前点検
a.燃料量確認
b.燃料タンクベント開
c.バッテリー主スイッチON
8.エンジン始動
a.推進レバー 中立確認
b.推進レバー 前後進切替可能を確認
※ かなべえ3号はエンジン付きリンクで目視確認
c.推進レバー 中立
d.
かなべえ3号はチョークレバーを最大まで引っ張ること。
e.キーをキーホールに差し込みエンジン始動
f.
かなべえ3号はエンジン始動後、速やかにチョークレバーを戻すこと。
g.クラッチ 断 で 前進、後進 エンジン増速確認
h
.推進レバー 中立 エンジン アイドル で運転継続
9.もやいを解く
a.ボートフックで艇を固定
b.船首、船尾のもやいを最後の巻き結びを残し、余った分を巻いてまとめておく。
(解いた後、ロープを水中に垂らさないこと)
c.風下のもやいから解く。
d.解いたもやいはパイプに結びつけ、水中に垂らさないこと。
e.風上のもやいを解く。dに同じ。
f.速やかに乗船
g.ボートフックを取り込む
10. 後進離岸
a.後方確認
b.舵角(エンジンの推進方向)を確認して、推進レバーをゆっくり後進へ。
c.後進離岸時、台船のアンカーロープにスクリューを絡ませない様操舵。
11.
前進接岸
a.防舷材の設置確認
b.ボートフック準備
c.停船位置の確認(軸方向。台船からの距離)
※フェンダーを桟橋に接触させず、ボートフックで接岸する方法が好ましい。
d.風を考慮して台船に対し15度位の進入角度で微速接近
e.停船位置に来たら舵を反桟橋方向に切る
f.後進機関に切り替え、艇を制動する
g.その際、舵は台船側に切ると台船との間隔が拡大しない。
【舵先パワー後】
h.ボートフックで台船を掴む。
i.推進レバー中立
12.係留および係留後処置
a.風上側からもやいを結ぶ。巻き結びの二重反転結びとする
b.エンジン停止。キーをキーホールから外す。
c.搭載品を卸す
d.バッテリー槽の主スイッチ OFF
e.燃料タンク ベント 閉
f.燃料補充
g.もやいの最終処理
h.キーをホルダーから外す
13.搭載品の返却
14.キーを管理事務所に返却
15.運行記録の記入と提出
<作業船の追加事項>
- キングストーン(水抜きプラグ)は係船時は抜くこと。
雨水が船内に貯まるのを防ぐ
以上
かなべえ3号でのシフト切替状態を目視で確認する
かなべえ3号の2ストローク船外機
かなべえ3号のエンジンは右舷側にリンク機構が2系統あります。
外側がアクセル、内側がシフトです。前後進切替は操縦レバーの前後進切替とスムーズに連動することを確認すること。
以上