我がボートクラブのシングルスカルS7の構造体とシェルの剥離がオールの切込みの原因であると推測しました。
これらの経緯については、先に投稿で記しました。
https://1xer-novice.blogspot.com/2019/05/2019511.html
https://1xer-novice.blogspot.com/2019/05/blog-post_54.html
不具合発覚から6週後、剥離部分をS氏が接着修理を完了されたとのこと。
そこで不具合発見者、体験者の私は願ってもなく、本29日午前、土曜日漕ぐ会で試漕させて頂きました。
その結果は私の推測を実証するものでした。修理の結果、本日は一切切込みは発生しませんでした。
宮が瀬湖は台船から最南端ブイまで片道3,800mありますが、台船を離れた瞬間から、今日は、あの恐ろしい切込みと異様なロール運動は起こらないと確信し、最南端ブイまで、心置きなくガンガンと蹴りを入れることが出来ました。1020時には最南端ブイに辿り着きました。
結論からするとシングルスカルで水切り構造を構える上板部分とシェルが剥離してしまうと、一体であるはずの艇体が、剥離部分の前と後で相対運動を生じてしまい、「逆への字」運動を起こす。リガーの着いている後部は漕ぎ手の体重が掛かる部分の沈み込みが大きくなるため、オールが前傾し、切込みが生じるのです。
今回の場合、右舷の剥離が大きかったため、右舷にしか切込みが起こらなかった。と言う訳です。
皆様も、異様な切込み、それも片弦だけに感じて、陸で計測したローロックの角度が正常範囲ならば、この部分の剥離を疑ってみて下さい。
この剥離、実は乗艇している私ではなく、台船にいた第三者が発見したものでした。乗艇すると剥離が顕著になったからと思われます。
それが幸運でしたね。
この剥離が切込みの原因ではない。とのご意見もありましたが、接着が完了した現在、一切、切込みが生じなくなったのは、やはりそれが原因だったことを裏付けています。
SSを漕ぐ人でもこの事情に関心のある方はいないと思いますが、私自身がこの様な貴重な体験をすることが出来て有難いです。
実は海外の文献で同様の事例が無いか検索しましたが、見つかりませんでした。
シングルスカルにとって、この部分が如何に安全にとって大切であるかが、良く判りました。
修理を完璧に行って頂いたS氏には大変感謝です。
ありがとう。
Over
1xer-novice
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